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【ジュエリーリフォーム デザインに悩む前に基本の情報】 ~パールについて~

2024/04/24

-真珠の種類について
-真珠ネックレスのメンテナンスについて
-フォーマルシーンのパールジュエリー
-真珠ネックレスの長さについて
-真珠ジュエリーの保管方法



パール (1).jpg

真珠の種類について

一般的に真珠というと、白と思われがちですが、実に様々な色があります。
基本的に真珠の色は、生み出した母貝に影響を受けます。
真珠を生み出す母貝は多くの種類があり、あこや貝、白蝶貝、黒蝶貝、マベ貝、池蝶貝などなど。
珍しいところでは、あわび貝やコンク貝などからも真珠が生まれます。
真珠の名前はそのほとんどが母貝から付けられていますが、池蝶貝は、育つ環境の水から淡水真珠と呼ばれます。

母貝に由来を受ける真珠の色はさまざまで、あこや貝からは白やクリームやグレー、
白蝶貝からは白やクリーム系またゴールド、黒蝶貝からは黒や茶色など。
コンク貝は他の母貝と違い、二枚貝ではなく巻貝ですが、きれいなピンク色の真珠が生まれます。
あわびはまたさらにユニークで独特の強烈な青緑色の真珠が生まれます。

さらに真珠の色の構成には、実体色と干渉色という二つの要素からなり、
単一ではない色となります。真珠でジュエリーリフォームをする際、
お手持ちの真珠が何の種類なのかもデザインを決めるときの手立てになります。

例えば、あこや貝であればデリケートな真珠なのでリフォームしても
「ヘビーユーズするため、つけっぱなしのリングには向かない」とか、
白蝶真珠や黒蝶真珠は大きい球が多いので、ジュエリーリフォームする際に
「デコラティブなデザインよりもシンプルなデザインの方が向いている」などです。


もし、ご自身がお持ちの真珠のジュエリーが何の種類なのか分からない場合には、
ジュエリーリフォーム専門店「ジュエリー服部」までお気軽にご相談ください。

 



真珠ネックレスのメンテナンスについて

お母様やご親戚からいただいたり、大人になった記念にご自分でお買い求めになられたり。
特に頻繁に使っていなくても、真珠のネックレスはジュエリーメンテナンスが特に必要なアイテムです。


メンテナンスのタイミングや方法をよりよく知ることで次世代に引き継げるジュエリーとして残り、
また受け継いだ次の世代の方がジュエリーリフォームをすることであなたのジュエリーヒストリーが
語り継がれることになります。
海からの贈り物『真珠』との長いおつきあいをしていくコツをご紹介します。


真珠ネックレスのメンテナンスの種類には、
・真珠の磨き 
・パールネックレスの糸替え
・留め金具の点検
等があります。

真珠の磨きのタイミングとして、まず着用したら拭く、これが肝心です。
拭くものとしては真珠専用の磨き布やよく洗濯して柔らかくなったガーゼのハンカチ等がおすすめです。
着用した際に真珠についた皮脂や汚れは時間が経つと酸化して真珠層を破壊します。
そうならないためにも着用したら拭くという習慣を、ぜひ採り入れてください。
あとでやろうと思っているとついつい忘れがちです。
面倒にならないように、しまっている箱に磨き布を入れておくと自然と磨くことが習慣になります。
破壊された真珠層は残念ながら元には戻りません。
貝が一生懸命巻いたせっかくの真珠の輝きを大切にしてくださいね。

もうひとつ、とても大切なメンテナンスがあります。
それはネックレスの糸替えです。
よく、「年に何回も使ってないから大丈夫だと思います」と購入されてから
10年あるいは20年は経ってるという方がいらっしゃいますが、
ネックレスをよく見てみてください。もし、真珠の玉と玉の間に糸が見えていたり、
糸がモサモサしていたら、もうそれは糸替えが必要なサイン。
外出先で真珠のネックレスの糸が切れて、バラバラになった玉を必死に拾い集めたりすることになりかねません。

大切な真珠のネックレスは、5年に1度の糸替えがおすすめです。
次の世代に真珠ネックレスを譲るときにも必ず糸を替えてから差し上げてくださいね。

真珠ネックレスの糸替えのタイミングで留め金具の点検もしてください。
留めがあまくなっていたり、留めにくい仕様でしたら、
この糸替えのタイミングで留め金具の取り替えをおすすめします。
実は留め金具を取り替えるには繋がっている糸も繋ぎ直さなくてはなりません。
今は昔と違って、シンプルで留めやすい金具の種類が増えています。
留め金具をクラスプとも言いますが、クラスプを替えるだけでもちょっとしたジュエリーリフォームになり、
気分一新、装いが楽しくなりますね。
真珠のネックレスのメンテナンス時期は、ジュエリーリフォームを考えるタイミングにもなります。

もし、ご自身がお持ちの真珠のジュエリーのお手入れでお悩みでしたら、
ジュエリーリフォーム専門店「ジュエリー服部」までお気軽にご相談ください。


フォーマルシーンのパールジュエリー
日本人には切り離せない「冠婚葬祭」の儀式。
そんなフォーマルシーンに、真珠はあなたに寄り添ってくれる心強いジュエリーです。
では、フォーマルシーンにおいて、真珠のネックレス、イヤリングやピアス、
真珠のリングなど身につけるときの決まり事はなんでしょうか?

今は昔ほど厳しくはないですが、冠婚葬祭におけるマナーは知っておいてご損はないもの。
冠婚葬祭の場で身につけるパールジュエリーのマナーについてご紹介します。

まずは、慶事やお祝い事。お祝い事で一番多いのが結婚式でしょう。
招待された側の装いとしては主役よりも派手な印象にならないように心がけたいもの。
その点、真珠のジュエリーはまさしくぴったりです。

では、お祝い事のお席で真珠の色にタブーはあるのでしょうか?
真珠には、白の他に、黒真珠やグレーの真珠もありますね。
お祝い事に黒真珠はふさわしくないのでは?というご意見もあるようですが、
本当の黒真珠は色々な干渉色を含んでいます。
そして南洋の海から生まれる黒真珠は、母貝が大きいことから大粒の真珠でもあります。
7色の干渉色を持ち、大ぶりな黒真珠はそれだけで存在感があり華もある真珠ですから、
お祝い事の席にもふさわしいといえます。

黒い色が印象的すぎるのであれば、合わせるイヤリングやピアスを
ダイヤモンドやプラチナジュエリーに替えて華やかな装いにしましょう。
同じようにグレーの真珠もお祝い事にふさわしい真珠です。
年齢を重ねた大人の方のお顔色をきれいなトーンに見せてくれる重宝な色です。

反対に、ご葬儀などのお悲しみの席では、華やかにならないように心がけたいもの。
黒真珠のネックレスには、同じ黒真珠のイヤリングやピアスを合わせ、しっかりとフォーマルな印象にしましょう。

また、白い真珠の場合、大きすぎる玉は華やかな印象になる恐れがあるので、
特に、若い方は避けた方が無難です。
一般的に華やかに見える白い真珠の玉の大きさは10ミリ以上です。
お悲しみの席での心がけは相手の方への敬意。普段とは違うきちんとした装いで
列席することであなたのお気持ちを表してください。
お悲しみの席でのタブーは、「華やか」「重なる」など、お別れの気持ちにそぐわない装いです。

例えば、ネックレスでは二連三連の重なったデザインではなく、一連の真珠ネックレスを、
また、イヤリングやピアスは揺れるタイプではなく耳たぶにぴったりとフィットするデザインにしてください。
揺れるイヤリングは遊び心につながり、二連三連のネックレスは「重なる」を連想させるのでお悲しみの席には向きません。

合わせる真珠のリングは、シンプルなプラチナ仕立てがお勧めです。
冠婚葬祭すべての場面においてふさわしい宝石、真珠ジュエリー。
そういう意味では、パールジュエリーは「道具」としての価値もありますね。
基本的なマナーがわかると、「道具」をあなたの装いに合うように変えていく、
ジュエリーリフォームも必要になるのかもしれません。

もし、ご自身がお持ちの真珠のジュエリーを冠婚葬祭にふさわしいデザインにしたい、
あるいはもっとカジュアルなデザインにしたいとお悩みでしたら、
ジュエリーリフォーム専門店「ジュエリー服部」までお気軽にご相談ください。

真珠ネックレスの長さについて

真珠ネックレスの長さについてお悩みの方がいらっしゃいます。
特に身に着ける機会の多いご葬儀用の喪服に合わせるとき時など、よくご相談いただきます。

現在売られている一般的な真珠ネックレスの長さは、42センチから43センチです。
襟がなく、開きの少ない丸首のデザインが多い喪服に、
丸首線からちょうど2から3センチほど表に出る長さがだいたい42~43センチです。
これより短いと丸首の中にもぐってしまったり、詰まって苦し気な印象になってしまい、
これより長いと少し砕けた印象になりフォーマルシーンには向かないためこの長さになったようです。

もちろん着ける方の体格にもよりますし、真珠ネックレスに合わせる洋服は喪服だけとは限りません。
また、ネックレスの長さは、長さ別に呼び名もあるほど装いには大切なカギとなり、全体の印象が変わります。

 

まずは、長さ別の呼び名から。

★首元すぐのところ・・・40センチ チョーカー *若々しい印象(ただし首を太く見せてしまう場合もあります)
★首元から2~3センチ下がる・・・プリンセス *冠婚葬祭用の真珠ネックレスとしては最適な長さ
★首元から5センチ~10センチ下がる・・・マチネ *少しカジュアルな印象になります
★首元から20センチから30センチ下がる・・・オペラ *重厚感のある印象
★首元から40センチ以上下がる・・・ロープ *華やかで遊び心のある印象

もし、あなたが真珠ネックレスのジュエリーリフォームをお考えでしたら、
この長さから受ける印象を踏まえて、お手持ちの真珠ネックレスをどのようにしたいかのご参考になれば幸いです。

もし、ご自身がお持ちの真珠のネックレスの長さでお悩みでしたら、
ジュエリーリフォーム専門店「ジュエリー服部」までお気軽にご相談ください。             

真珠ジュエリーの保管について

せっかく真珠層の厚い、綺麗な真珠をお買い求めになられても、
保管の方法次第では真珠の光沢が無くなってしまいます。
もし、お買い求めになられた時と真珠の美しさが違うとお感じになられたら、保管の方法を見直してみてください。

真珠の大敵は、酸化・紫外線による劣化です。酸化は真珠層を破壊し、紫外線は真珠の色を変化させます。
保管はなるべく空気から遮断し、日の当たらないところで保管してください。
また、入れている箱の劣化にも気を付けてください。
買ったときに入っていたケースが一番良いと誤解されている方もいらっしゃいますが、
それは見た目を良くするだけのためのケース。
決して長い期間の保管に適しているわけではありません。
箱にカビが生えていたり、ケースの中張りの繊維が傷んでケバケバしていたら、それが真珠にも影響します。

真珠ジュエリーの保管には蓋が密閉できるようになっている形の桐箱がお勧めです。
また、箪笥の引き出しなどに入れている場合、他の段の引き出しに防虫剤などが入っていれば
その化学物質が真珠層を破壊するときもあります。

もちろん、真珠のネックレスをむき出しにテーブルにおいて置くのは論外です。
真珠は貝が生んだ、有機物の宝石。適切に扱えばその美しさを長く保てます。保管には十分のご注意をしてあげてくださいね。

ジュエリーリフォーム専門店『ジュエリー服部』では、こうした真珠のジュエリーリフォームやメンテナンスなど、
日々多くのご相談を承っております。ジュエリーリフォーム実績2000件以上の経験から、
お客様に最適なジュエリーリフォームのご提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。


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この記事を書いた人

臼井 しをり
1984年からジュエリー業界に携わる。
ジュエリー販売のみならず、企画、デザイン、買い付けに携わり、ジュエリーに関する幅広いノウハウを持つ。
パールアドバイザーとしてテレビ出演も多数。
現在はジュエリー服部にてジュエリーアドバイザーとしてお客様の話に耳を傾け、
的確なアドバイスで数多くの顧客から支持を受けている。

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