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婚約指輪のリフォームってどうしたらいいの? 婚約指輪リフォームのやり方や注意点をプロが徹底解説

2025/10/10
婚約指輪のリフォームってどうしたらいいの? 婚約指輪リフォームのやり方や注意点をプロが徹底解説

みなさん、こんにちは。表参道駅から徒歩3分のジュエリーリフォーム専門店「ジュエリー服部」です。当店は年間約1,200件のジュエリーリフォームを対応。これまで延べ10,000件以上のジュエリーリフォーム実績があります。そこで今回は最近非常に多くご相談をいただく婚約指輪のリフォームについて、ジュエリーリフォームの専門家の視点で、ご紹介させていただきたいと思います。

1.婚約指輪とは

そもそも婚約指輪は、読んで字のごとく婚約の際に渡す指輪で、起源は古代ローマまで遡ります。約束を果たす誓いの証としてお互いに鉄の輪をはめる習慣があったと言われています。

基本的にはダイヤなどの石を留めた指輪を渡すのが一般的で、男性から女性に送る結婚の証としてプロポーズの時に渡します。とはいえ実は、婚約指輪は結婚の証なので指輪ではなくても構わなかったりするのも事実です。

日本でプロポーズの際に婚約指輪が贈られるようになったのは1950年代後半ごろのことです。ダイヤモンドの輸入が解禁されたことや西洋文化の流入、高度成長期で生活が豊かになったことから、定着していったと言われています。昔は、「婚約指輪は給料の3ヶ月分」などと言われましたが、これは当時のダイヤモンドの会社が婚約指輪を根付かせる際のキャッチフレーズで、土用の丑の日やバレンタインデーと同様にマーケティングの一環でした。実のところ、2025年現在の婚約指輪の相場は30万円~40万円程度のようで、30万円未満の場合も多くあるようです。

婚約指輪とは

2.婚約指輪と結婚指輪

前述のように、婚約指輪は男性から女性に結婚の約束をした証(あかし)として送る指輪です。それに対して結婚指輪は結婚の印(しるし)としてふたりで用意するものです。言わばお互いの存在を確認する絆の象徴とも言えるでしょう。婚約指輪は「エンゲージリング」、結婚指輪は「マリッジリング」と呼ばれ、婚約指輪と結婚指輪を合わせて「ブライダルリング」と呼ばれます。でもこれ、実は英語というよりは和製英語なのです。アメリカでは婚約指輪は「エンゲージメント・リング (Engagement Ring)」と呼ばれ、結婚指輪は「ウェディング・バンド(Wedding Band)」または「ウェディング・リング(Wedding ring)」と呼ばれます。

婚約指輪が石を留めた指輪を渡すのが一般的なのと異なり、結婚指輪は日常的に指にはめておく性質から、生活上邪魔にならないようなデザインのものが多いです。特に近年、地金(特に金)の値段が上がってしまっていることも影響し、シンプルなデザインのものが好まれる傾向が強いです。

婚約指輪と結婚指輪

3.婚約指輪デザインの種類

婚約指輪のデザインの種類は大きく分けると「ソリティアリング」「ヘイローリング」「エタニティリング」の3つです。

【ソリティアリング】
ソリティアリングは、婚約指輪の王道デザインで、一粒石のダイヤモンドを中央にセッティングしたタイプのデザインです。オーソドックスなデザインですが、その分、飽きが来ず、どんなファッションやシーンにも合わせやすいです。中でもダイヤモンドを高く持ち上げるようにセッティングした立爪タイプが人気で、ダイヤモンドを留める爪の数やスタイルによって印象が変わります。

【ヘイローリング】
ヘイローリングは、センターのダイヤモンドを小粒のメレダイヤが一周取り囲む婚約指輪デザインです。「ヘイロー(halo)」は、「後光」や「光の輪」という意味で、その名の通り、センターのダイヤモンドの周りに光の輪が広がっているように見えます。このデザインは、センターのダイヤモンドをより大きく、そしてより輝かせる効果があり、シンプルながらも華やかで存在感のある印象を与えます。ソリティアリングに比べメレダイヤの分だけダイヤモンドを多く使うため、予算は上がる傾向にあります。

【エタニティリング】
エタニティリングは、ダイヤモンドをアームに横一列に、指輪に沿ってぐるっと囲むように並べたデザインです。「エタニティ(eternity)」は、「永遠」を意味します。全周にダイヤが途切れることなく並んでいるところが永遠を思わせることから、「エタニティリング」と呼ばれるようになりました。アームの全周にダイヤモンドを並べたものをフルエタニティ、上の半周のみ並べたものをハーフエタニティと呼びます。ハーフエタニティの場合、サイズ直しがしやすいのも特徴です。

婚約指輪デザインの種類

4.婚約指輪の王道「ソリティアリング(立爪リング)」

婚約指輪の王道デザインのソリティアリングは、かつて婚約指輪と言えばソリティアリングという時代がありました。過去の聖子ちゃんカットのような感じですかね(笑)。遡ること約50年、1970年代~1980年代のことです。そのころは、爪の大きなリングが流行りました。爪が大きいことでダイヤモンドをより大きく見せる効果があり、それがエレガントだと思われていたため、多くの人がこのデザインの婚約指輪を購入しました。

もしかしたら、ソリティアリングというより「立爪リング」という方が耳にしたことがあるかもしれません。ジュエリーのデザインがまだそれほど多くなかった時代、ダイヤモンドをより大きく見せる立爪のリングデザインは、フォーマルな席にも相性が良く、流行したデザインです。ダイヤモンドが高級品であるからこそ、爪の留め方でよりその存在感を出していました。

婚約指輪の王道「ソリティアリング(立爪リング)」

5.婚約指輪のリフォーム

現在、ジュエリーリフォーム専門店である当店に持ち込まれる婚約指輪の多くが立爪リングです。立爪リングが流行った1970年代というと、ちょうど団塊の世代くらいの方が購入された時代です。その頃にご活躍されていた方は、もうお孫さんがいる方が多いでしょう。最近、「祖母から」や「母から」立爪の婚約指輪を譲り受けて...という相談をいただくことが非常に多いです。

立爪の婚約指輪はエレガントである反面、ダイヤモンドの主張が強く、着けるシーンを選びます。近年、婚約指輪のデザインも爪の高さを抑えるデザインが人気になっています。そのため婚約指輪リフォームでも、今時というのも難ですが、普段使いしやすいタイプのデザインが好まれています。

せっかくなので、当店で人気のデザインタイプを紹介しましょう。

RANKING
ランキング
1シスソリテールストレートフラットリング
1位 シスソリテールストレートフラットリング

6本爪のメインストーン、平打ちリングにストレートと呼ばれる中央に向かって細くなるデザインをほどこしたリング。究極のシンプルジュエリーリフォームかも知れません。

石の輝きを邪魔せず、でもしっかりと留まるよう爪の一本一本は極限まで小さく、高さも出来る限り抑え...と、シンプルさの中に技術が詰まっています。エタニティリングとの重ね付けなどでバリエーションをお楽しみ頂けるデザインです。

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2カトルソリテールヘイローセミラウンドリング
2位 カトルソリテールヘイローセミラウンドリング

メインストーンを繊細な4本の爪でセットし、その周りにメレダイヤモンドを1周セットしたリングです。周りのダイヤモンドは小さめなサイズをヘイローセッティングで仕立てました。センターストーンのソリテールセッティングとの組み合わせで、ダイヤモンドの輝きを引き立たせてくれます。周りのメレダイヤモンドと輝きが連鎖して、指元を華やかに演出してくれます。

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3カトルソリテールハーフエタニティセミラウンドリング
3位 カトルソリテールハーフエタニティセミラウンドリング

横一列にメレダイヤモンドをセットしたハーフエタニティリングに、メインストーンを4本の繊細な爪でセットしたデザインです。ダイヤモンドの輝きが連鎖して、メインストーンのダイヤモンドを引き立たせてくれます。ラウンドカットダイヤモンドを4本の爪でセットする事でスクエアな表情をも楽しむことが出来ます。正統派なデザインは、フォーマルな席でも活躍してくれます。

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6.婚約指輪のリフォームで注意すること

婚約指輪のリフォームをする際に注意することと言えば、費用の件です。地金相場の変動によっても金額が変わる為、いわゆる定価がありません。一つずつ手作りになりますので、リフォームの仕方や使う素材によって費用は大きく変わります。とはいえ、ある程度の相場はありますので、婚約指輪をリフォームする際には相見積をとり、内容と価格を比較していただく事をお勧めします。信頼できるところでしっかりとリフォームしていただきたい。住宅のリフォームと同じ感覚になっていただくと良いでしょう。

また、鑑定書(グレーディングレポート)についての確認はされた方がいいかもしれません。婚約指輪にセットされているダイヤモンドは、高品質のもの事が多く高価なお品になります。そしてダイヤモンドはリフォームして長くご愛用いただけます。その際、ご自身だけではなく、お子様やお孫様に引き継ぐことも多くあるでしょう。そんな時、鑑定書があるとその価値を伝えやすくなります。ダイヤモンドの鑑定書は石を外した状態でないと鑑定ができないため、リングになってしまった状態では鑑定できません。もし、現在の婚約指輪のダイヤモンドの鑑定書をお持ちでない場合、リフォームする際に作成されても良いと思います。

婚約指輪のリフォームで注意すること

7.婚約指輪デザインの種類

特に婚約指輪のリフォームでは、カタログ(ペーパーデザイン)だけで選んでしまうと指に通した時の感覚がわからないです。完全にオリジナルデザインで制作する場合には難しいですが、ある程度人気のデザインの場合、サンプルジュエリーを用意しております。そのため、実際に指にはめていただき、そのデザインや着け感を感じていただけます。デザインは気に入っても、意外と着け心地に違和感を感じる方もいらっしゃいます。当店にお伺いいただければ理想ですが、オンラインでの対応も可能です。オンライン(郵送)での対応をご希望の場合、当店のジュエリーリフォーム専用オンラインサイト「Re sow」より、お申込ください。

また、婚約指輪リフォームの際、残った枠(地金)はその日のマーケット価格に準じてお引き取りできます。リフォームされる指輪以外にも複数のリングやジュエリーの下取りもできますので、下取りを希望の場合にはお申し付けください。

婚約指輪のリフォームをお考えの方は、ジュエリーリフォーム専門店「ジュエリー服部」までお気軽にご相談ください。相談は無料。オンラインでのご相談も行っておりますので、日本全国対応が可能です。もっと素敵に輝く毎日に...

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