金を溶かして鍛造でリング作成




お客様がお持ちの金で出来たリングを溶かして、鍛造でリングを作成しました。

お客様がお持ちの指輪は譲り受けられたお品物で、金で出来た使い込まれたリングでした。
この金を溶かして新たに指輪を鍛造で作成されることに。
鍛造とは、地金を真っ赤になるまで熱し、叩いて伸ばして、また熱して叩いて伸ばして・・・という作業を繰り返しながら作成する工法です。
型に流し込んで作成する鋳造と比べて加工時間がかかりますが、地金が締まり強度のあるジュエリーに仕立て上がります。
ご希望のリング幅をお伺いし、シンプルな甲丸デザインリングに仕立て上がりました。
今回かかったリング作成費用は50000円ですが、残ったリング枠をお引取りさせていただきリーズナブルにジュエリーリフォームしていただきました。
譲り受けたジュエリーをリフォームやリモデルをされる方が増えているように感じます。「石が大きくて、今の私には似合わない」「デザインが古くて、普段身に着けられない」など、ご相談の内容は様々です。今身に着けやすいデザインをご提案してジュエリーリフォームをお勧めすることもありますが、作りが秀逸で壊してしまうのがもったいない、10年後・20年後にはそのままで楽しめるジュエリーだと思ったら、ジュエリーリフォームをしない方が良いとお伝えすることも。大切なのは、受け継がれた宝物を活かしてあげることだと思います。譲り受けられたジュエリーを身に着けて、家族史として大切にされることが、そのジュエリーの価値をさらに高めてくれると思います。